飲食店の売上アップに必要な4つの場(ステージ)③~紙媒体とマスコミ~
おはようございます。飲食向上委員会です。飲食店経営者と働く人たちを物心ともに豊かにすることをコンセプトにし、情報発信・ビジネスマッチング・コンサルティング活動をしています。
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今回のテーマは・・・
それでも紙媒体やマスコミが必要な理由
それでも紙媒体とマスコミが必要な理由です。
もともと軍事通信技術だったインターネットの世界は拡大を続け、スマホは大きく進化し、老若男女を問わず使われるようになりました。
SNSは必須のものとなり、そんな中で多忙な飲食店経営者や店長もコロナ渦の苦境もあり、SNSを使って自店のアピールが当たり前になってきました。また、電子図書も発達し、文字媒体は電子化がすすんでいます。有名雑誌の廃刊も進み新聞も電子コンテンツでの収益化に移行しています。
15年前までは飲食店広告の主流であった折り込み広告やタウン誌の記事は大きく衰退しています。
また、YouTubeやTikToKは新たなるスターやムーブメントを生み出していき、テレビなどのマスコミは「オワコン」と称されることもあるようです。
それでは飲食店のマーケティングはこれから一層ネットに移行していくことになるのでしょうか?
結論として「紙」と「マスコミ」を使いこなせた人たちが勝ち組になるのでは?と私たちは考えています。
紙媒体やマスコミが必要な理由
それでは、なぜこれだけSNSが浸透した社会においても「紙」や「マスコミ」が重要になるのでしょうか?
理由は消費者が商品を選択する上で重要なカギを持っているからです。
それは「紙」でしか得られない五感のなかのひとつ「触覚」によるイメージとマスコミが長年の実績で構築してきた「権威」です。
これらについてそれぞれ詳しく解説していきましょう。
五感に訴えること
消費者は理屈や理性ではなく、五感で感じた感覚で商品を選択します。(理屈や理由はその感覚の後付けであるという研究もあります。)
五感は「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」です。一般的には視覚で入ってくる情報が一番多いので視覚情報が強いと思われていますが、懐かしい音楽を聴くと当時の思い出を思い出す。隣の家からカレーの匂いがするとカレーが食べたくなる。握手会でより強くファンになるなど、関係性を高めるためにはまずおいしい食事に一緒に行く。など五感と行動は結びついてきます。
SNSを中心としたネットは動画や音楽を使うことによって「視覚」や「聴覚」を刺激することができますが、「触覚」はリアルが感じられる紙にしかないので、その感触・重みなどが(購買)行動を刺激するのは間違いないでしょう。
権威を利用すること
権威という表現をすると何か権力的なイメージでマイナスな印象を感じる方もいるかも知れませんが、マズローの欲求五段階説に基づいて考えると、人は安心と安全を一番に求めています。
もちろんどきどきするような刺激を欲しがるという欲望もありますが、多くの人は安心を求めています。これだけキャッシュレス決済が進んでも現金で支払いをするという方はいますし、もしあなたが給与所得者だったとして「今月から当社では給与はPAYPAYポイントで支払われます。」と言われたら、不安になってしまうのではないでしょうか?
お金が一番分かりやすいですが、多くの「価値」というのは「誰かが決めたものです。」その価値を決めた人の「権力(パワー)」が強ければ、相対的に価値が上がります。
マスコミに代わる新しい権威としてインフルエンサーやYouTuberなどの「影響」を消費者に与える人たちがでてきましたが、彼らが本物になるにはもう10年かかるでしょう。(まだまだ過渡期であり、芸人の一発屋のように消えていく人たちがほとんどだと考えるのが妥当でしょう。)
ターゲットになる客層にもよりますが、マスコミによる権威付けはまだしばらくは有効だと思います。
リアルな味方ができる
私がまだ20代の頃、ビジネスについて学んだ言葉で印象に残っているものに
「ビジネス=コミュニケーションの質×量」
というものがありました。当時は尖っていたので、コミュニケーションなんかより圧倒的なビジネスモデル構築すればいいじゃんと思っていましたが、あれから30年たってよりドライで合理的になり、スマホ一つでいろいろなことができるような気になっても、結局人はスマホの中でマッチングアプリを使って人と人の出会いを求めているという「真実」=結局「最後はコミュニケーション」ということになるのです。
紙媒体やマスコミを使うと対顧客であったり、対業者であったり多くの場面で人と人との触れ合いが生まれてきます。
知らない人<ネットでつながっている人<会ったことのある人<関わりがある人
信頼関係はよほどのマイナスイメージがない限りこのような関係になります。この繋がりを持つことはやはりビジネスの基本となりますのでうまく使っていきましょう。
具体例
それでは実際どのようなことをやるとうまくいくかという実例を考えてみましょう。
チラシを作ってみる
チラシを作ること自体はそれほど難しいことではありません。SNSで誰でも情報発信をできるのと同様に、画像はスマホで撮るデータで十分に印刷物に対応できますし、デザイン作成ツールも無料で作れるものがたくさんあります。印刷もオンデマンド印刷は格安になっています。(このようなデータを使って作成ができるようになれば次の店内でのメニューやPOPに多いに効果を発揮します。)
またオリジナルのデザインなどが欲しいならば、低価格でイラストなどを作ることも可能です。
販促物が作れる!おすすめのツール
デザイン~CANVA(一部無料)
オンラインのデザインツールです。サンプルで使えるデザインも多く飲食店のPOPやメニュー作成は無料で十分使えます。フォントの種類も多いのでお店のイメージにあったデザインが作れます。
チラシ以外にもSNS投稿用のフォーマットも多数あり、SNS活用についてもおすすめです。
イラスト~イラストAC(一部無料)
回数制限はありますが、豊富なイラストが無料で利用できます。また姉妹サイトに写真ACがあり、無料画像も豊富に揃っています。
イラスト~ココナラ(有料)
既存のイラストではなくオリジナルのイラストを創りたいならココナラがおすすめ。イラストレーターさんを見つけてオンラインでやり取りをしながらお気に入りのイラストを作成することができます。
印刷~ラクスル(有料)
印刷は上記のツールを使ってデータを作ったならあとはオンラインでデータ入稿をして印刷依頼を賭ければOKです。ラクスルなら簡単にデータを格安で印刷することができます。
マスコミとのコネクションを築く
マスコミとのパイプ作りは一般の方には難しいように感じますが、実はそれほど難しいものではありません。
実はマスコミの多くは「面白いネタ」「協力的な人」を探しています。
マスコミとのコネクションを作るための方法はふたつ。
- 関係者とのパイプを作る
- プレスリリースを利用して掲載・取材を受ける
「1」に関してはあなたの知り合いの方で直接間接で関係者の方がいれば紹介頂くという方法になります。これがあればかなりやりやすくなってくると思います。
「2」に関してはまずは魅力的な企画を考えてみましょう。企画を考えたらマスコミに情報発信します。一番ハードルが低いのは新聞の地方版です。まずは試してみましょう。
まとめ
- インターネット、SNSがメインの情報発信の場になった現在でも、紙媒体、マスコミ広告の強みはあるのでうまく使いこなすことが大切
- 紙には2023年現在のスマホ・PCでは表現できない触感という重要な五感情報を伝えることができる。
- 多様な情報が流れるなかで、「権威付け」は大切なツール長年の実績があるマスコミはその面ではまだアドバンテージを持っている。
いかがだったでしょうか。飲食向上委員会では現場での実践を元にリサーチ・プランニング・アクションサポートまで一貫した売上アップ施策の提案をしています。まずはお気軽に無料相談を!
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最後までお読み頂きありがとうございました。今日もあなたのお店がたくさんの顧客で賑わいますように!